『柔軟さを備えたデータ駆動プロジェクト運営を実現するソフトウェア開発・分析基盤BTC Codebase』をテーマに、「ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2022」で研究発表をします

2022.08.25 News

2022年9月5日(月)~7日(水)に開催される「ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2022」にて、当社マネージャーの青山弦太が研究発表をします。

◆テーマ
柔軟さを備えたデータ駆動プロジェクト運営を実現するソフトウェア開発・分析基盤 BTC Codebase(一般論文発表)
※本発表論文は、東洋大学 経営学部の野中 誠教授と共同執筆させていただきました。

◆論文概要
データ駆動のプロジェクト運営をソフトウェア開発組織に定着させるには、開発チームが自ら必要とするメトリクスやツールを自律的に選択できるプロジェクトレベルでの柔軟さと、管理者が複数プロジェクトを俯瞰する組織レベルでの統制の両方を実現することが望ましい。
筆者らは、これら二つの要求を満たすことを目的としたソフトウェア開発・データ分析基盤 BTC Codebase を構築し、実際に運用している。
プロジェクトレベルの柔軟さのために、開発の過程で生じる様々なデータをそのままの形式で格納するデータレイクを基盤としている。
また、組織レベルでの統制のために、GQM(Goal, Question, Metric)に基づく標準的なチケット運営を導入し、これをデータレイクに統合している。
筆者らの組織の BTC Codebase 利用者にインタビューを行った結果、プロジェクトレベルでの柔軟さと組織レベルでの統制の両方が実現できていることを確認できた。
また、データ駆動のプロジェクト運営により、第三者品質保証による問題の早期発見がしやすくなったことも確認できた。

◆BTC Codebaseについて
当社では、プロジェクト運営をデータに基づいて行うように変革したいという想いからBTC Codebaseというデータ駆動型高速開発基盤を開発・運用しております。
昨今のビジネス環境の変化は目まぐるしいスピードで変化しており、先行きを見通すことは困難です。
これまでのソフトウェア開発の世界では「品質」と「スピード」の両立は不可能と言われてきました。
BTC Codebaseはその常識を覆し、お客様がビジネスに没頭できる世界を実現いたします。
https://www.bigtreetc.com/codebase/

<ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2022>について
https://ses.sigse.jp/2022/(外部サイトにリンクします)

当シンポジウムは、情報処理学会 ソフトウェア工学研究会が主催しているイベントです。
情報処理学会ソフトウェア工学研究会では、1995年度から2003年度にかけオブジェクト指向シンポジウムを開催し、オブジェクト指向技術を中心に研究開発と実践の交流の場を提供してきました。
2006年には、ソフトウェアエンジニアリング全般に対する社会的ニーズの高まりに応じるために、シンポジウム名を「ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム」と改め、より広い領域の研究者・実務者が集う場として開催しました。
同シンポジウムは、その後も毎年実施され、近年における国内最重要なソフトウェアエンジニアリング研究発表の場の一つとなっています。