スムーズに構築できたのはコミュニケーション力とアジャイル開発

プロジェクトの進め方はいかがでしたか。

プロジェクト期間は2018年8月から2019年5月までの10カ月でした。通常のウォーターフォール開発では、受入テストまで新システムの品質が確認できないという問題がありますが、BTCはアジャイル開発という手法を取り入れていたため、早い段階で実際の画面を操作することができました。この間、仕様の検討/実装/テストという作業を繰り返すことができ、飛躍的に品質が高まったと考えています。

トラブルはありませんでしたか。

実は、開発期間中に影響の大きい障害が発生したのですが、BTCの対応は素早く、しかも対応策を4案も出していただきました。障害は良いことではありませんが、障害時の対応はベンダーを見極めるうえで非常に大事だと考えています。この一件があってから、BTCへの信頼はより一層向上しました。

コミュニケーションはいかがでしたか。

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設計・開発を担当するBTCのSEが当法人内に1カ月間常駐し、旧寄付金管理システムの分析および新機能に関する要件のヒアリングを実施しました。その際、職員の性格などを理解し、プロジェクトを進めていくうえでの人間関係を深めていただいたことがポイントだったと感じています。

当法人はフラットに会話する文化で、あまり上下関係がありません。そんな文化に入っていただき、当法人の業務スタイルで仕事を行うことは難しかったかもしれませんが、日を追うごとに慣れ親しんでいく様子は心強く感じました。

しかも、プロジェクトマネジメントにおいては、週1回の定例会で現在の進捗状況、今週の取り組みなどを最新のドキュメントでしっかり提示していただきました。このおかげで、常にプロジェクトの状況が「見える化」できていました。

課題を解決した新たな寄付金管理システム

新たな寄付金管理システムの効果をお聞かせください。

<操作性の向上>
さまざまな入力補助機能やデータ一括登録機能の導入により、データの検索・登録に要する作業スピードが大幅に向上しました。また、寄付者(個人・法人)の属性情報の充実化が図られたことにより、多種多様な分析を行うためのベースも整いました。早い段階で機能や使い勝手のブラッシュアップを図ることができたおかげで、想定以上に活用しやすいデータベースに仕上がったと感じています。

<データの利活用>
蓄積した情報の分析結果に基づき、新たな方法で支援のご相談をすることが可能になりました。また、以前は保守ベンダーに依頼する必要があったデータ抽出なども、セルフサービスで実施できるようになりました。

<堅牢なシステム基盤>
AWSの活用により、BCPやセキュリティ強化を実現する堅牢なシステム基盤を構築できました。また、AWSの運用も当法人自らが実施できるように、しっかりと引き継ぎをしていただけました。

最後、BTCに対する今後の期待をお願いします。

初めてのお付き合いでしたが、今回の寄付金管理システムの構築を通じてBTCは豊富な知識と確かな技術力、そして寄り添うサポート力まで備わっているベンダーだというのが分かりました。

今後は決済方法の拡充や、ほかの案件でもぜひ相談したいと思っています。これからも変わらないサポートを期待しています。引き続き、よろしくお願いします。

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・取材:2019年9月